(@nathanwww さんの回答がクレジットされています。 ここでは、少し詳細を補足したに過ぎません)。
ダウ平均株価(DJIA)は1896/5/26に40.94で初公開された。2018/4/23は24,448.69でクローズしています。それを122年としましょう。年複利成長率は5.4%で、この122年間の米国GDP成長率よりも確実に速い。
しかし、DJIAの算出に使われる構成銘柄のリストは時代とともに変化している。当初の構成銘柄は12社で、そのうち存続しているのは1社(GE)だけである†。
株式市場というのは、ほぼ定義上、完全に破綻していない企業だけで構成されている。そのため、株式市場に上場している平均的な企業は、経済の平均的な企業よりも成功していることになる。
たとえ、より広い範囲の指数、あるいは国全体の株式市場の時価総額を見たとしても、同じことが(より低い程度ではあるが)言える。ほとんどの国で、長期間にわたって、株式市場はその国のGDPよりも速く成長するのだ。
(以上、わずか20分程度の「研究」である。このような生存者バイアスを定量化し、GDPと株式市場の成長のギャップを説明するために、研究者がどのような評価を出したのか知りたいものです)
関連するポイント
株式市場は経済全体を代表するサンプルではありません。
例えば、ある都市のある地域が他の地域よりも常に早く豊かになっていることは十分にあり得ることである。
同様に、株式市場が(経済全体を正確に反映しているわけではないが)常に、より成功した企業を引き寄せていることもあり得る。
(これは選択バイアスの一つの可能性であり、他にもあるかもしれない)。
DJIAに新規上場した12社は以下の通りである(出典)。
- American Cotton Oil Company
- American Sugar Company
- American Tobacco Company
- Chicago Gas Company
- Distilling & Cattle Feeding Company
- General Electric
- Laclede Gas Company
- National Lead Company
- North American Utility Company
- Tennessee Coal & Iron
- U.S. Leather Company (preferred)
- U.S. Rubber Company
上記の各企業がどうなったかを簡単に説明した記事を紹介します。もし、DJIAがこの12社にこだわっていたら、そして、どんな方法でこの12社の現在価値を測っても、DJIAは現在の24,000以上という値よりずっと低くなると言ってよいでしょう。
現在のCNBCから引用したDJIAを構成する30社のリストです。